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MENOPAUSE / TREATMENT

更年期障害の治療

体質やご希望に合わせて、ホルモン補充療法・漢方薬・向精神薬から治療方針をご提案します。

治療1: ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害は、閉経に向けてエストロゲンが揺らぎながら減少することで起こります。そのため、少量のエストロゲンを飲み薬・貼り薬・塗り薬などで補うホルモン補充療法(HRT)により、多くの症状を改善することができます。子宮のある方はエストロゲン単独では子宮内膜増殖症のリスクがあるため、黄体ホルモンを併用します(子宮を摘出されている場合はエストロゲン単独での治療が可能です)。

特に効果が高いのは、ほてり・のぼせ・ホットフラッシュ・発汗など血管拡張による症状です。また、加齢によって起こりやすい骨粗鬆症の予防にもつながります。投与法(連続・間欠など)によって効果の現れ方も変わるため、ライフスタイルに合わせて最適な方法を一緒に検討します。

ご留意いただきたいこと: HRTはまれな副作用として乳がんリスクがゼロではないため、医師と相談しながら定期的な検査・経過観察を行い、慎重に継続することが重要です。

治療2: 漢方薬

漢方薬の生薬

心身の乱れたバランスを整える働きにより、複数の症状を徐々に緩和する効果が見込めます。原因がはっきりしない不定愁訴の改善にも有効とされています。婦人科の更年期治療では、主に次の3処方を体質に合わせて用います。

  • 当帰芍薬散: 冷え性で貧血の傾向があり、体力が低下している方に
  • 加味逍遥散: 不安・不眠があって疲れやすく、体力がやや弱い方に
  • 桂枝茯苓丸: のぼせやホットフラッシュ、下腹部の違和感・痛みがあり、体力が普通よりある方に

体質に合う処方が見つかれば高い効果が期待できますが、合わない場合は他の処方に切り替えることもあります。

治療3: 向精神薬・生活習慣の見直し

生活習慣の見直しだけで多くの症状が和らぐケースも多いため、まずしっかりお話を伺うことを大切にしています。不眠や気分の落ち込み・意欲低下・イライラなどが強く日常生活に支障がある場合は、比較的副作用の少ない選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの処方も検討します。ほてりの軽減に役立つこともあり、症状を総合的に判断して治療方針を決めていきます。

つらい症状を「年だから」とあきらめず、まずはご相談ください。

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